脱CO₂・循環型社会の実現に向けて

IHIはカーボンニュートラルな社会の実現を目指し,研究と実績を重ねています。
CO₂・循環型社会の実現に向けて,さまざまなソリューションをご提案します。

バンコクの駐車場で駐車スペースを探す際の平均アイドリング時間は1日平均約15分。年間で約90時間にものぼります。アイドリングは燃料を消費し騒音や悪臭を発生させるだけでなく,排気ガスによる地球温暖化にもつながります。

IHIの機械式駐車場を採用することにより,1日の平均アイドリング時間を平均約5分程度まで短縮が可能です。その結果,年間で約50トンものCO₂削減につながります。(2018IHIAPT調査)

IHIは持続可能な社会の実現に向け,より環境に優しく,お客さまにとって最適なソリューションをご提案します。

IHIターボコンプレッサーは,お客さまの必要な風量,圧力に合わせた機種を取り揃えており,1500パターンにも及ぶ豊富なエアロデザインを標準化しているため,お客さま毎の要求に応じた最適なモデルをご提案します。

またインレットガイドベーン(IGV)による定圧制御と,所定の圧力幅で負荷/無負荷する制御を組み合わせたデュアル制御方式のため,プラントの消費空気量の変動に対応すると共に,IHI独自のノウハウによる制御を加えることで,省エネかつ安定したライン圧力制御を可能にします。

エネルギー原単位に優れ,お客さまの必要な風量・圧力に応じた豊富な機種提案ができますので,複数台のベースロード機の集約時にも高い省エネ効果を発揮し,メンテナンスコストの削減にも貢献します。仮に170kWのオイルフリーコンプレッサー4台をTRE60-600kWに変更した場合,理論上年間575tCO₂が削減できます。

IHIは,世界で初めて熱量比率70%の液体アンモニアを安定燃焼させるとともにNOx発生量を抑制することに成功しました。課題はまだあるものの,液体アンモニアのみでの運転にも成功しており,今後も安定燃焼やNOx等排気ガス中の有害成分抑制に取り組み,2025年を目途にアンモニア専焼ガスタービンを商用化することを目指しています。

アンモニアは,可燃性ガスのため発電等に直接利用が可能であることに加え,燃焼時にCO₂を出さないことから,カーボンニュートラル社会の実現にむけた有望なエネルギーと期待されています。

IHIは燃焼技術開発によりアンモニア需要を拡大させるとともに,サプライチェーン構築に積極的に関与することで,アンモニアの早期社会実装による脱CO₂・循環型社会の実現に貢献します。